H28年3月までの従量電灯契約の各段階単価
最初の120kWhまで(第1段階料金) |
19円43銭/1kWh |
120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) |
25円91銭/1kWh |
上記超過(第3段階料金) |
29円93銭/1kWh |
次期からは以下のようになる。
0〜400kWhまで 25円91銭/1kWh、401kWhからのは超過(第2段階料金) 29円93銭/1kWh
東電VS東京ガス ※東電「プレミアムプラン」と東ガス「従量電灯の比較」
月額平均17,000円程度の電気を消費するご家庭では…
東京電力 「プレミアムプラン」」 |
400kWまで 24.25円/kW
401kW〜 29.04円/kW |
※実際には400kWまでは定額で9.700円、
9,700円÷400=24.25円 |
東京ガス 「従量電灯B」 |
150kWまで 23.14円/kW
151〜350kWまで 23.45円/kW
351kW〜 25.93円/kW |
※三段階料金 |
※消費するほど高くなる「従量料金」という考え方は、電気の浪費を抑制する目的で、消費するほど高くなる設定になっています。
しかし実態的にはそのように機能しているとは思われません。、そもそもエネルギーの高い日本で、家庭での節電は単純に節約精神によっており、必ずしも使用量による段階的単価設定を意識してはいません。少なければ少ないほど良い、安ければ安い程よい、というのが家庭次元での「省エネ」「節約精神」です。ただし使い出せば、どうしても余計に使ってしまうのもまた実情。それでもなお、ムダ使いは避けているものです。
やはり、電気代・ガス代は妙なトリックなしに、均等なわかりやすい単価にするべきでは? 各社ともいまの課金システムはあまりに煩雑すぎです。 |
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※東電「プレミアムプラン」と東ガス「従量電灯は現状で最も多い契約形態。しかし今後、
従来金額で17.000円/月、電力量で600kWh/月以上消費の家庭はこのこれらの契約に移行しないと損をします。
この世帯は東電が新電力移行の際にもっとも継続・死守したい契約世帯。この世帯層を他社に奪われると打撃が大きいため、オトク感」を最も出さないとならない事情があります。
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市場競合参入の新企業について
新電力各社の「おトク感」の演出があまりに多様・煩雑で、比較するだけで時間の浪費という人的エネルギーの粗過失と思われます。会社選びは安い電気代を求めてのことのはずが、いつのまにか「オマケ」比較になっている、ということです。
「結 論」
電気代はどこも大して安くはない。なぜなら新電力制度導入に際し、東電など電力各社はここぞと値上げに走り、新規参入の各社も主要電力会社の単価設定に準じているためです。あくまで各社の設定する「オマケ」にオトク感を覚え、気に入れば、それに従って選択すればとりあえず「損」はないということです。
あまりメリットが感じられなければ、そのままこれまでの電力会社との契約を維持すれば足ります。損も得もない、といったところ。ただし、これまでの消費電力があまり多くない世帯とともに、多かった世帯は東電・関電など大手電力会社に相談して切り替えないと確実に損をします。
重量料金の仕切り直しがあるからです。該当する電力会社のホームページをよく読む必要があります。
「で、どうしたらいいか」
ガッカリ。イライラする向きは、この際、自力で太陽光発電と蓄電池の設備、ならびに東電であるなら「スマートライフプラン」契約をセットにし、夜間の安い電力で蓄電し、昼間は蓄電池と太陽光発電で電気をまかなえばもっとも「スマート」であり、クールな選択ということができます。
各大手電力会社は、深夜電力は賢く使えばおトクです、とこれまでも言い続けてきた。
ならばここは賢くクールに対応すべきです。原発問題からも足を洗えます。
このクール・ジャパンが推奨です。
ところで蓄電池の各メーカーは、政府や電力会社に妙な気遣いをしてはいないだろうか。非常用程度の蓄電器量の設定はいかがなるものか。もう少し実用的な設定ができるはず。
これまで「エコキュート」を筆頭に護送船団方式でE市場を高値誘導してきた手前、露骨に裏切れない、という日本人気質をだしすぎてはいないだろうか。いまこそチャンスですよ。
期はやっと熟した。自由市場の創設に一役買うべきでしょう。シャープも台湾の会社と手を握りました。
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